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執筆者の写真所長

「今こそ発想の転換を」

 岳南鉄道(富士市)が頑張っている。数年前には廃線の危機に瀕しながらも、夜景電車などの目玉企画を打ち出し観光誘客に成功しつつあるとのこと。

 岳南鉄道の運行する「夜景電車」は2両編成の列車のうち1両の車内灯を消して沿線の夜景を楽しむ企画だ。

2014年から始めて現在は月二回のペースで開催し、首都圏や関西からも観光客が集まり、毎回ほぼ座席は埋まるそうだ。しかしこの企画、当初から成功した訳ではない.

始めは「きらびやかな工場夜景」をPRしていたが、首都圏の夜景に明るさや迫力でかなうはずもなく、首都圏からのお客さんに大層がっかりされたそうだ。

 そこで逆転の発想。寂しさを逆手にとり、「日本一暗い夜景」をキャッチフレーズに呼びかけたところ、これが大ヒットしたのだ。何とも愉快な話ではないか。

 自粛ムード一辺倒の世の中になったが、今だからこそ出来る事を探したいものだ。



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