消費税の駆け込み需要と日本人の納税観
5月号で消費税の増税前の駆け込み需要と増税後の景気停滞について触れた。どうも他国と比べて日本はその傾向が著しいようだ。
この傾向を緩和しようと、「消費税転換対策特別措置法」を改正しようとする動きが政府内にあるらしい(5月号参照)が、それが解決策に繋がるかは大いに疑問である。
私には「なるべくなら払いたくない」いや「1円でも払いたくない」という多くの日本人の納税観が増税前の買いだめを促進しているように思えてならない。
細かな法律をいじるよりも、受益と負担の関係を目に見えるものにし、納得できる税制を目指すことが本筋であるように思うがどうだろうか。
森 利彦
経理担当者の方が高齢な場合など、いまだに手書きで帳簿を作成されている方が意外と多いのではないでしょうか。
以前、「パソコンを使ったことがないから怖い」とパソコンを猛烈に拒否されていた経理担当者の方がいる会社にパソコンを用意してもらい、当事務所の会計ソフトを導入しました。
実際に導入してみると1ヶ月目でほぼ完璧に帳簿が作成されていました。感想を聞いてみると「項目を選んで入力するだけなので簡単でした。手書きより全然楽です。」と私も本人も拍子抜けするくらいの応えが返ってきました。
元々細かい経理の仕事をしているため、簡単なパソコン操作くらいはすぐに理解して覚えてしまう方がほとんどです。取引先の請求書も手書きからパソコンに代わり見栄えが良くなったと喜んでいました。
まさに案ずるより産むが易しです。パソコン会計も毎月の帳簿作成もやってみれば案外簡単ですし、良いこと尽くめです。
三輪 和正