我国の過去の喫煙率の高さは、たばこ産業が2016年に発表したものを見ると本当に驚くべき数字で、ピークは1965年(昭和40年)で実に82%もあった。正に喫煙大国そのものだった。それ以降は徐々に下降を始め、1985年(昭和60年)64%。1995年(平成7年)58%。2005年(平成17年)45%となり、現在に至っている。(2016年19.3%)
政府の目標は2022年で12%という国際水準を掲げているが、達成は容易ではなさそうだ。医師で対ガン協会の望月友美子さんは室内の全面禁煙が優先だと言います。吸う人も吸わない人も健康を守るためには、「喫煙場所」そのものをなくすことが第一であると断言している。 厚労省の推計では、受動喫煙だけでも年に1.5万人が死亡している。肺がんや脳卒中など多くの疾患の主因になることが多い。カナダやオーストラリアのように、煙草箱のパッケージに肺がんや脳卒中の写真をつけている国があることも参考にしたいところだ。