9月4日(日本時間)の全世界の新聞は、トップニュースとして「パリ協定の年内発効が確実となった」と、伝えたはずだ。
この9月4日開始の中国の杭州での主要20ヶ国(G20)首脳会議が始まる前日(9月3日)の式典で、習近平中国国家主席とオバマ米大統領の両者が共にパリ協定の批准を表明した。 今のところ、世界の何ヶ国が批准を表明しているか明確な数字は出ていないが、この二か国だけでガス排出量の38%を占めているので、発効予定の55%の達成は最初にふれたようにほぼ確実となった。日本の状態を考えると排出量は世界の3.8%で、今期の通常国会で批准を見込んでいる。今までの国際政治の位置づけで、日本のとってきた姿勢を考えるとこれも確実と考えられる。